今年度もスタートしました。この冬は寒暖の差も大きくて、「冬こそトモエ」の通りに雪遊びを堪能したかと思いきや、あっという間に雪も解け、少し早い春がやってきました。この頃は暖かい日も多く、山でお弁当を食べたり、ヘビを見つけたり!春を満喫しながらの2026トモエ始動となりました。今年度は34家族というちょっぴりさびしい人数となっていますが、子どもたちは変わらずのびのびと動き回っていて、その姿に癒される毎日です。
トモエは「家族で通える幼稚園」なので、基本は親子です。特に初めのうちは、親子セットで過ごしているのが自然で、それが新しく入園したことを印象付けてくれる証であり、フレッシュな風物詩でもあります。入園したてのそんな初々しい親子を、周りの家族たちは遠くから、近くから見守ります。時に子どもたちは、新しい家族に「洗礼?」のように、あえてちょっぴりイジワルなどして相手を試すことがあるようですが。これもこれで、新しい仲間として注目している証拠だと思います。子どもたちは、その本能的な生(なま)の目でもって、相手をよく見ていますから。
新入園の時期は、「年少の年齢に至る年の4月」というのが一般的かと思います。でも実は、その前年度の誕生日(厳密には誕生日の前日)から入園ができます。(これを満3歳児入園と言います)トモエでは、なるべく低年齢からの入園を推奨しています。なぜなら、親が「ひとりの人格を持った人間」としての子ども理解を深めることで、子どもの育ちが違ってくるからです。とは言え、各家庭によってさまざまな事情もあるかと思いますので、実際には入園時期はいろいろです。なので何よりも、それぞれの家族に寄り添うことを念頭に置いています。
昨年、Mちゃんが満3歳児入園しました。とっても元気で声も体も大きめなMちゃん、意志もはっきりしていて、そのまなざしは、いつもまっすぐに相手を見つめます。入園時にたまたま関わらせてもらったせいか、Mちゃんは私を慕ってくれて、いっしょに過ごすことが多かったのでした。Mちゃんのお母さんとも毎日いろいろなおしゃべりができて、とても楽しい日々でした。
そして日に日にMちゃんは、好きなスタッフ、友だち、誰かのお母さん、とつながりを増やしていきました。でもその過程は決して一筋縄ではなくて、あるスタッフにはキライと言いつつ距離を詰め(安心しているからこそ言えるのです)、当初遊ぶと予定していた友だちにも面と向かって「今日は遊ばない」と、直球すぎる球を投げてお母さんを心配させたり。(くるくる変わり続けるあふれる感性を隠すことができないだけです。後になってその友だちと遊んでたりしますから大丈夫です)ちなみにどちらもトモエあるあるです、心配ご無用!
小さいうちから親子でいっしょに通うことは、実際、大変な面もあるかと思います。風邪をもらうこともあったり、朝の準備や家事との調整、お母さんの疲れ具合など、慣れるまでに時間がかかると思います。その時期を少し越えたかな?Mちゃん家族を遠くから眺めていると、お母さんがんばったなあ、と心から思います。と同時に、お母さんもきっと、Mちゃんと周りとのやりとりをダイレクトに感じることで、他ではできない濃い日々を体験することができたのかもしれないと思えます。
Mちゃんに至っては、いつもお母さんが傍らにいてくれるから「安心で最強!」でいられるのは、もう言うまでもないことですが。とにもかくにも、最近のMちゃんは、お母さんという安全基地をバックに、トモエ中を縦横無尽に走り回っています。お母さんといっしょに自然体験を積んだり、小さなうちから心と体をたくさん動かして生活することの大切さを、Mちゃんを通して実感しています。
人と人とが群れて生活するトモエという空間。相手を見て学び、同時に「自分を見せて」人とつながる。心を開いてありのままに生きることの素敵さを実感できる場所だと思います。まさに子どもたちがそうであるように。家族の皆さんが関わってくれて話してくれること、私たちはそのために在るのだと思います。MちゃんとMちゃんのお母さんと過ごした日々は、そんな当たり前のことを再確認させてくれました。「支える」立場であることの意義、そのありがたさにあらためて感謝です。毎朝Mちゃんが、おはようの代わりに、遠くからでも笑顔を向けてくれます。その親愛なるまなざしに、嬉しさがこみ上げてきます。
「支えさせてくれることへの感謝」を意識しながらの一年。楽しいことしか起こらない予感でいっぱいです。支えさせてくれてありがとう!
