園児のワクワクをサポートします

たくさんの子どもや親と接してきた経験や普段の勉強で得たものから、共に考え、理解し、問題の解決への示唆を与えてくれるスタッフです。子どもへの関わりの具体的な方法を、身をもって示してくれます。また、トモエは、いつでも誰でも参加できます。園児のお母さんはもちろん、弟や妹、お兄ちゃんやお姉ちゃんも参加OK。スタッフはお母さんの悩み相談も受け付けます。(木村園長 談)

スタッフ

マサトさんはすごい。現代の奇跡なのです。アラウンド還暦とは思えぬ身体能力、その軽やかで大胆な身のこなしと、子どもを楽しませる天性の姿から、柔軟な心と体の持ち主であることがわかります。何と言っても、マサトさんといっしょにいる子どもたちは、本当に楽しそう!だからみんな、マサトさんの周りに集まってくるのです。マサトさんが動くと、ひきつけられるようにみんなも動く。みんなの視線がくぎづけなトモエの現場ソウカツ・マサトさんは、トモエの楽しい雰囲気をいつも大いに盛り上げてくれている。「大人が楽しむことこそが大切で、それが子どもに伝わって子どもも楽しむことができる」(トモエの幸せの公式)…楽しむ大人の背中を率先して見せてくれるマサトさん。今日もマサトさんがそこにいる。それがうれしい!楽しい!

ヤマトさんは、トモエのアンバサダー。その幅広い人脈を駆使して、時間の許す限り全国各地を飛び回ってトモエのおもしろさを伝えています。マルチなヤマトさんは、バスの運転から子どもとの体を使った遊びはもちろん、スポーツ、ものづくりやピアノなど、何でもござれ。そしてヤマトさんのカメラが捕える子どもたちの一瞬は、きっと他ではみることのできないとっておきの一枚。ヤマトさんのファインダー越しに切り取られた一枚は、二度と戻らない子どもの「今」を、そのかけがえのなさを、圧倒的に伝えてくれているのです。現代の忙しすぎる子どもたち、失いかけている子ども時代。その大切な子ども時代を「ちゃんと生きることができた」証を残してくれるのが、ヤマトさんの撮る写真なのです。

トヨさんは、ギュッとつまったトモエの図書館、知恵袋みたい。体のこと、自然のこと、生活の智恵、いろいろ知っている人。その豊富な知識と6人の子どもの子育て経験から紡ぎ出される言葉で、誰をも優しく広く受けとめてくれます。朝一番にトモエに来てトモエをイイ状態にセットアップし、一日のスタートを切らせてくれるトヨさん。「生活が大切」とするトモエの信条を、ていねいに毎日を積み重ねるトヨさんが体現しています。おだやかさと揺るぎなさが共存するトヨさんといっしょにいると、子どもたちはその深い懐で安心するのです。でも対照的に、日常的にトモエで繰り広げられる「トヨv.s.子どもたち」のたたかいごっこでのトヨさんはダイナミック。そのしなやかで力強い動きで、子どもたちはたたかいごっこのとりこ、真剣で最高に楽しそうです。

シモンさんは希少な、日本を代表する元・エクストリームプロスノーボーダー。トモエは冬こそダイゴミ!スノーボードにスノーモービル、雪山探検、雪遊び…。冬に限らずアウトドアのことならシモンさんにおまかせ。また、シモンさんは何でも作っちゃうし何でも直しちゃう人。モノがあふれている世の中で、「こわれたら直す、直せば元に戻る」という、忘れかけられた大切なことを示していて、いつもみんなが過しやすい生活環境を整えることに尽力してくれています。音響もそのひとつで、トモエのサウンドシステムの担い手でもあります。それに何と言っても、トモエの文化遺産「石窯」二機は、彼の手作り。今日も、シモンさんの作った石窯の周りでみんなの笑顔があふれています。

マリさんは何と三男三女のお母さん。6人全員がトモエの卒園生です。もうすぐ孫が生まれるとは思えない、「元気で明るい」トモエのビッグマザーです。マリさんはピアニストで、ひとりひとりの子どもにそっと寄り添う伴奏者。マリさんの奏でるピアノの音色と子どもたちへの、特に赤ちゃんや小さな子へ注がれるまなざしは、本当に優しくて清らか。トモエの小さな子どもたちは、優しくてカラッとしたマリさんが大好きです。ありのまま、そのままを大切にするマリさんといっしょにいると、小さな子どもたちは輝きを増すのです。本当に小さい頃からトモエで生活することのすばらしさを、マリさんはその身をもって子どもたちに映し出してくれる存在なのです。

アツコさんはシモンさんの奥さんで、三男一女のお母さん。そして元・保健室のお姉さん。子どもたちの傷の手当てをし、その持ち前の前向きさによって、子どもたちの心を明るく照らしています。ハンディキャップを持つ子どもも含む豊富な子育て経験を持つアツコさんは、若いお母さんたちにとって頼れる存在。毎月、お母さんたちの思い思いの自由な投稿が専売特許の「トモエだより」にも常連で登場し、アツコさんは自分のトモエでの子育て経験を役立たせて、今の若いお母さんたちの力になりたい、と日々モノカキとしても研鑚しています。でもアツコさんは子どもたちともふれ合います。アツコさんに限らず、トモエは本当に誰が何の仕事を担っているのかわからなくなるくらい、みんなができることややりたいことを持ち寄り支え合う、そんな世界なのです。

 

 ユウカさんは2020年度の途中からスタッフに加わりました。ベテラン勢が多い中、20代の若さと即戦力を持ち合わせる心強い存在です。ユウカさんはトモエの卒園生。自身の卒園後もずっとトモエに心を寄せてきただけあって、子どもたちに寄り添うその心意気には感服します。一人ひとりの子どもの「今の」心の状態を把握し、どこまでも寄り添うこと。それは、自ら心を開き、子どもたちがそれぞれ違った大切な存在なのだと心で捉え、それを、ていねいに肌で、言葉で伝えること。そんな日々を紡ぐことは大変なことですが、ユウカさんの毎日はそれそのものなのです。こんなことができるユウカ、彼女の原風景はやっぱりトモエにあるのでしょう。そんなユウカだからもちろん子どもたちに大人気!毎日ひっぱりだこです。また、みんながホッとするような素敵な絵を描いてくれたり、透明感のある声で歌を歌ってくれたり、ユウカさんといっしょにいると、元気になれます。トモエでユウカさんと過ごしていると、心の充電が満タンになれる気がするのです。

キホさんは、2021年度からの一番新しいスタッフです。ベテラン勢が多い中、フレッシュな若手スタッフです。でも、ユキホさんの持つ魅力はとても奥深いのです。常におだやかで、冷静な面持ちと優しく落ち着いたまなざしで、誰をも受け止めることができるユキホさmm。だから老若男女がユキホさんに引き寄せられます。いっしょにいると、安心して心を開きたくなるからです。子どもたちにも、ひとりひとりをていねいに観察して、心を込めた細やかな対応をしてくれます。

トモエではたくさんのお母さんお父さんたちもいっしょに通っていますが、大人たちも、ふとユキホさんに話を聞いてもらいたくなったりします。きっとユキホさんの持つ、どこまでも広くやわらかな器に魅せられるのでしょう。子どもたちといっしょに楽しそうにはしゃぐユキホさん、大人たちが心を委ねたくなるようなお母さんみたいなユキホさん。シンガーソングライターでもあるので、時々自前のウクレレを弾きながら、これまたホッと心が溶けていくような歌声でみんなを癒してくれます。こんなふうに、ユキホさんのトモエでの存在感は日々増すばかりなのです。

 モモカさんは、3人目の卒園生スタッフです。そして、フレッシュマン1年生!

スタッフとしては最年少ですが、家族の中では4人きょうだいの一番目。しっかり者で落ち着いた趣があります。一方でとても快活。演劇や歌、ダンスが好きで、通る声には、凛とした強さが表れています。その誠実さと繊細さ、秘めた強さで、子どもたちに寄り添います。人知れずがんばっていたり、がまんしていたり、見落としがちな子どもを理解して、自ら手を差し伸べる静かな優しさに満ちています。モモカさんといっしょにいると、人を一面だけで判断しないで、球体的に受けとめることが大切なのだと思えてくるのです。とは言え、トモエスタッフとしてはまだまだ始まったばかり。さらに素敵に成長していってほしいと願っています。

ナオミさんは現場での事務を行っています。ナオミさんのきめ細やかな仕事ぶりは、みんなから厚い信頼を得ています。しかしナオミさんの役割は、デスクワークだけに留まりません。ちょっぴり心が弱っている子どもがナオミさんの所へやってきます。泣いている子どもが側にいます。そんな時、ナオミさんは子どもたちの心に徹底的につき合ってくれます、子どもたちが満足するまで心ゆくまで。人に対して決してあきらめず、逃げずに子どもと向き合えるナオミさんを見ていると、人間関係が希薄な今の世の中で、とても大切なことを伝えてくれているような気がしています。ナオミさんといると、何だか心がスッキリして軽くなる。そしてまた歩き出すことができるのです。

ルミさんは、心の人。ルミさんの真摯なまなざしは、常に「人の心」に向けられています。困っている時、つらい時、さみしい時、ルミさんはさりげなく、気がついたら隣にいてくれるのです、ずっと。どんな人にも分けへだてなく心を配ってくれるその姿勢に、みんながホッとできる。まるで、淹れたての一杯のコーヒーみたいに透きとおって凛とした人。そしてルミさんもかつてトモエで子育てをした二女の母であり、若いお母さんたちの良き相談役です。また、ルミさんは天然酵母パンづくりの達人!こちらの方も、お母さんたちといっしょに、日々楽しくおいしいものを作り出しています。あったかいコーヒーとホカホカのパン、ルミさんにピッタリな景色です。(研究生)

 

サポートスタッフ

 シズコさんはトモエの卒園母です。料理・裁縫・製作…何でもござれ!と思いきや、それだけにはとどまらず、子どもたちとの遊びの名人でもあります。楽しくて、子どもたちがシズコさんを放さないのですから。名実ともにトモエのスーパーサポートスタッフなのです。

 ナオさんは、トモエの卒園お母さん。現在も3人のお子さんの子育てに忙しい中、トモエに参加して、トモエ家族のサポートをしてくれています。子どもたちと体を使って遊んだり、赤ちゃんを抱っこしたり、お母さんたちと話したり、差し入れをしてくれたり、幅広く柔軟に動ける心強い存在です。そして何より、現役お母さんならではの近い目線と感覚で、トモエ家族に寄り添うことができます。
 そんなナオさんのパワーの原動力は、「トモエが好き」という気持ちです。トモエ母時代から培ったたくさんの経験から紡がれるその言葉には、厚みが感じられます。
「そこに居てくれることに意味がある」
 ナオさんを見ていると、そんなふうに思えてくるのです。

 ライさんは、トモエの卒園生です。中高年とはいえ心身共に若々しい男性スタッフ陣の中でも、本当に若い(笑)唯一無二の男性スタッフです。しかし年齢だけではなく、ライさんの若さは表面的なものを超えて、内なるものを感じさせてくれます。

美しいものを心から美しいと言えるライさんが描く絵は、思わず見入ってしまうほど、色鮮やかで繊細です。ライさんが書く文章には、果てしない想像力が発揮されています。人を信頼し、頼ることができるライさんからは、素直に生きることの潔さと、人と人とのコミュニケーションの心地よさを学ぶことができます。もしかしたら私たち大人が忘れてしまったもの=子どもたちがもともと持っているもの、そして子どもたちが生きている世界が、ライさんの世界観を通して映し出されているように思えます。

 そんなライさんなので、トモエで物静かに絵を描いていても、子どもたちが集まってきます。サッカーをしていたら、自然にドリブルをつないでくる子どもたちもいて、いつのまにか歓声を上げてプレーをしています。時々は絵画教室も開いてみんなで楽しく絵を描いたり、ライさんとサッカーを楽しんでいるうちに、ドリブルが上手になった子どもたちもいたり。まさに「好きこそものの上手なれ」です。

ライさんといっしょにいると、「好き」とか「素直」が持つパワーが感じられて、自分を大切にしようと思えてくるのです。