人間の豊かな感性、感覚は、どのように身についていくのかを、親子、教師が探求し続けている生活です。人の心、自分の心を理解する感覚や、色彩感覚、造形感覚、音楽感覚、リズム感覚などをとらえる『感受性はどのように育つのか』を考えると、親、教師が教えられるものではなく、乳幼児自身が生活の体験で身につけていくことが分かります。乳幼児期に、多くの人の豊かな愛情に包まれ、可愛がられ、自然の豊かな世界に抱かれて生活することで、豊かな感受性が育てられるのです。

自分の心を見つめ、人の心を少しでも理解し、思いやりのもてる心は、『人と自然に親しく関われることで育つ』と考えます。私達は、人間の教育力の限界を知っているから、「多くの人」と「自然」に助けを求めて、このような生活環境を創造しているのです。

『人』と『自然』は、本来大きな快癒力を持っています。大いに用いたいものです。