2020年度4月号

「女性と平和的な生活の原則。その創造」・人間の基礎科学の探求と実践

・人間の基礎科学は、母親と胎児・乳幼児から始まる。男女の信頼関係も基礎となる。

 

*人間の考察の原則(幸せな人生の創造の原則・園長の現在までの人間観と実践を試みているポイント)

「永遠に変わらない真実」(自分自身で、楽しみながら想像性を活用しよう。永遠に続くよ!)

・自分(人)と向き合う。・人の神秘を知る。・人は、永遠に可能性を探求。(人間理解の三原則)

・人間は、神<完璧・完全な存在>にはなれない。人は、永遠に未完成な存在。だから自己探求は、永遠に続けなければならない。人が現在表現するすべてのものは、未完成なものである。

・人(自己)を、過去や現在だけで評価することは、不幸が創造されてしまう。人には、誰にでも未来がある。生きている限り、永遠に成長変化するのが人である。

・人は、自分の“物差し”(胎児期・乳幼児期の脳環境の記憶)ですべてを測ってしまう。自分の物差しだけで、人(自己)を評価するのは、悲劇を増幅させる危険な世界が創造されてしまう。

 乳幼児期の脳環境は、すべての人に違いがある。兄弟姉妹でも個々の感受性の違いがある。男女・乳幼児・児童など、すべての人の“物差し”は違っているもの。

 人間理解の原則は、個々の人間を測れる柔軟で大きなスケールを持とうとする意志を自分で創造することである。

・完璧に生きられない人間は、生きている限り人と自分をありのまま受け入れることで、生きる意味の発見と幸せを創造できる人になれる。

 

*トモエの「人間理解の生活環境」を表現しようと試みることにした。

人間の基礎科学的な実践を表現するのは、困難である。生涯かけなければならないだろう。

人間の未知なる世界に、生涯かけて挑むことになる。人間理解、人間探求は、永遠の世界だから。

人間は、神秘と不思議に満ち溢れた存在なのだから、探求の終わりはないのだ。次世代の遺産にしたい。

 

*ここでアインシュタインの登場です。私の人生の大先輩です。親しい親友にさせていただいています。

 数人の大先輩を、親友にしなければ園長は、生きられなくなってしまいました。

 「想像力は、知識より重要です。

知識には、限界がありますが、想像力は、世界を包み込むことができるからです。」

 「何かを学ぶためには、自分で体験する以上にいい方法はない。」

 

 作家・ミヒャエル・エンデは、著書「NHKアインシュタインロマン6・エンデの文明砂漠」日本放送出版

 「人間の創造力とは、人間の“永遠の子どもらしさ”そのものです。それは、その人間が八歳であろうと八十歳であろうと、まったく同じです。人間が子どもをやめた時に、この創造力もまた失うのです。人間における本来の人間らしさとは、この創造的なる能力にあると思います。

 ファンタジ―とは、新しい概念を考え出すこと、すでにある概念を新しい関連に置きかえることにほかならないからです。つまり創造力そのものです。」

 

 スイスの人間医学者・ポール・トゥルニエ「人生の四季」ヨルダン社出版

 「子どもは大人から敬意を払われている度合いに応じて自分の人格を意識し、自分の人間としての尊厳を自覚して自分自身を尊重するようになります。そしてこの自己尊重が、のちに大人になってからの道徳的態度全体に影響を与えることになります。

 子どもの頃に遊ぶすべを心得ていた人は、大人になって働くすべをわきまえた人間に なります。こういう人は、ものに集中する能力とか共同作業のこつ、アイディアを生み出す力など、子どもの頃遊びのために磨いた才能を、大人になった現在、仕事に生かすことができるでしょう。』

 

*すべての人間は、母親から生まれた。

 その命を育む母親の尊厳が、生活の中から失われつつある。生きるための核が失われる危機である。

 その現象として、家族関係が希薄になってきている。その希薄は、信頼が失われてきているからでは…。

 「母親と命の尊厳」は、信頼関係の核となる。「自分と隣人の尊厳」も信頼関係が核である。

 人間は、「命と信頼」について考察を失うことで、生きる意味も失うことになる。

 現代社会のすべての環境問題は、自分(人間)の神秘性と可能性を見失い「心の砂漠化」が進んだ結果だ。

 母親の尊厳と母親の存在確認を早急に実践しなければ、人間の崩壊を早めることになる。

 

*人間存在の核となる「命と母親」を基礎探求実践してきたことを、人類の幸せの創造につなげたい。

 トモエの生活実践を表現するのは困難であるが、生きている限り活字に残す決心をした。苦悩を覚悟して。

 

*「女バカだと、国滅びる」確認を・・・

だれが言った言葉だろうか。誰か教えてほしい。

この言葉は、どこの国で、何百・何千年も前から言われてきたのだろうか。みなさんはどう考えますか。

 「男バカで、国滅びる」と言う言葉は、聞いたことがない。男としてちょっと寂しくなる。

 「女バカだと、国滅びる。の反対用語は、女利口だと国、豊かになる」と読めるのではないかな。

 (*利口の辞書の意味は、賢い・利発・物分かりがいい・優しさ・穏やか・思いやり・上品で優美。)

 

*母親が命の核であるのかの確認。

 母親は、体内で命の鼓動を感じながら愛しい命を育み、そして、命を世に生み出す。その命は、どのような人となり、心の安らぎを多くの人たちと共有する人になるか。母親の存在は偉大で、壮大な世界を創造する核である。

 男とは比較できない存在である。と思うのですが、いかがでしょう。

 「母」について、ちょっと調べてみた。

 ・母=物を生み出すもと。

 ・母なる大地・母なる大河・母なる地球・母乳・慈母・聖母・母校・母港・母船

 ・母線・母国・母音・酵母・母細胞・母屋・母川・母岩・母指(親指)・母機・爪母基(爪の基)・聖母・自由の女神・母倉日

 なぜこんなにも多いのだろうか。

 「父」の言語的使われ方。創業者の父・偉業の先覚者の父・近代医学の父・音楽の父

 ・父なる神(聖書)など 

  功績に使われている。

 

*母親の尊厳とトモエの生活での会話から。

 「お母さん!私(僕)を生んでくれてありがとう!」。

 「お母さん!私(僕)を生んでくれてありがとう!」と、我が子が言うと報告をしてくれるお母さんがいる。年ごとに増えてきている。

 トモエの母親たちも、自分の母親に言える人が増えています。

 子も親も、自分の命の尊厳を感じて、「生んでくれてありがとう!」と、言える環境を創造し続けますよ。

 すべての命は、母親から生まれる。この事実は、永遠に変わらない真実である。

 母親の尊厳が失われつつある世界は、どのような世界になるのだろうか・・・?

 自分の命の尊厳が失われつつある未来は・・・?

 

母親と命の尊厳が育まれる生活を次世代に遺産としたく願い、今後も多くの人たちと共に歩み続けることを誓う!

 

参考文献 『女性であること』 ぱあるな世界の豊かさ(ポール・トゥルニエ著 ヨルダン社)
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