9月4日(水)と5日(木)の2日間、大きな窓のガラスに水彩絵具で絵を描く遊びを楽しみました。水彩画は白い紙に描くことがほとんどですが、透き通ったガラスに描くのは、いつもとは違った楽しさがあります。
広い窓には後ろの森や空が映っていて、あたかもそこに筆を走らせている錯覚に陥る時があります。また、紙に描くときは自分一人の感覚がほとんどを占めていますが、透き通った窓の向こうから眺めている人とも感覚を共有しているようなときも見受けられます。
窓の内側から見ると、そこに反映される子どもたちの心がどんどんと広がっていく様子が、彼らの真剣な表情と共に見て取ることができます。上へ横へと心の赴くままに筆を走らせる人がいます。誰かが描いた色の上に描き足していく人がいます。隙間を見つけて描く人がいます。もしも世界がたくさんの人の思いの詰まった産物として存在しているとしたら、彼らが無心にまっすぐに描くこと(表現すること)は、世界を真剣に創っていくという働きにつながっていくのかもしれません。