自然と人間の間にあるもの

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自然と人間の関係

自然は、人工的に作られたものと違い、もともと世界に存在している独立した存在です。山や海、動植物、空気や水などは人間のために作られたものではなく、それ自体が価値を持っています。人間は自然を利用して生きていますが、それは所有することではありません。だからこそ、自然と人間はお互いに独立しながら共に生きる「共存」の関係にあり、その意識が謙虚さや感謝の気持ちを育みます
 

自然に触れると、鳥の声や川の流れ、美しい景色などから感動や喜びを感じます。これは受け身ではなく、自分で意味を探し、見つける行動です。こうした体験は、自分で考え判断する力を育て、日常生活でも主体的に行動する土台となります
 

また、自然と「対話」することも大切です。風の音や花の変化に気づくことは自然の声を聴くことにつながり、思いやりや感謝の心を養います。この姿勢は、人との関係でも「相手の話をよく聞く」力につながります
 

さらに、自然は五感や感性に大きな影響を与えます。鳥のさえずりや草花の香り、夕焼けや山の壮大さは、人工物では得られない感動や深い思索をもたらします。自然の神秘に謙虚に向き合い、その恵みや不思議を感じ取ることは、豊かな人間性を育むうえで欠かせません。

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自然はいっぱい教えてくれる

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自然が人間に与える影響~自然に勝る教師なし

札幌市南区の山の中にトモエはあります。まわりは自然がいっぱい!文明の発達で人工的、機械的なものが増えてきました。そして、社会生活も合理的、効率的であることが求められています。しかしそうした環境では、人間の持つ感性が鈍り、また常に何かに追われるような生活になり自分を見失いがちになります。

 

自然は、私たち人間の成長にとって最高の先生です。特に赤ちゃんや幼いころに自然とふれあうことは、心や体、考える力を育てるためにとても大切です。
 

自然の中では五感が豊かに刺激されます。花の色や形を見たり、鳥の声や川の音を聞いたり、土や木に触れたり、草や花の香りをかいだり、果物や野菜の味を味わったりすることで、感覚が鋭くなります。また、自然の色や音、匂いは複雑で、そこから必要な情報を選び取る力も育ちます。
 

美しい夕焼けや朝露に光るクモの巣に感動したり、森の静けさに心地よさを感じたり、雷や暗い森に畏れを感じたりと、感性も豊かになります。さらに、木登りやでこぼこ道を歩くなどの遊びは、バランス感覚や体を思い通りに動かす力を鍛えます
 

自然は思考力や観察力も育てます。「なぜ?」という疑問から仕組みを探り、本質を理解しようとする力が身につきます。また、雲や風から物語を思い描くなど、想像力も広がります。森の中で集中して遊ぶことで忍耐力が育ち、虹や星空から希望や畏敬の念を感じることもあります。
 

こうした自然とのふれあいは、教室や本だけでは得られない深い学びをもたらし、心身を豊かに育てます。自然は、人間が謙虚に感謝しながら共に生きるべき大切な存在なのです

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大人の役割

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自然と子どもと大人の関係

子ども、とくに乳幼児が成長するうえで、自然にふれることはとても重要です。人工物も刺激を与えますが、自然の色や形、音や匂いの複雑さや多様さにはかないません。乳幼児期は脳や体が急速に発達する敏感な時期で、この時期に自然の中で遊び、観察することで心と体の成長が大きく促されます。大人は積極的に自然体験の機会をつくり、人工物だけでは得られない学びを子どもに与えることが大切です。

 

乳幼児はまだ言葉でうまく気持ちを表せませんが、植物の芽のように「成長したい」という力を持っています。大人はしつけや教育で無理に形を変えさせるのではなく、自然を大切にするように優しく見守り、その子が持つ力を伸ばせるよう支える必要があります。思いやりと謙虚な姿勢で、その子らしさを尊重することが大切です。
 

また、大人自身が子どもと一緒に自然にふれ、感じた不思議や感動を共有することも重要です。乳幼児は危険に気づく力がまだ弱いので、安全を守りながらそばで見守ることはもちろん、子どもの「きれい」「なんだろう?」という気持ちに共感することが大切です。特に親など身近な大人が共感してくれると、その感動はより深く心に残ります。大人も子どもとともに自然を感じ続けることで、自分自身の中にある自然とつながる感性がよみがえり、共に成長することができるのです

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