2021年度12月号

現在のトモエができるまでの起源を探る

目の前に現れる疑問を観察研究しながら、現在に至る

          人間の基礎的観察研究と実践を模索し続けて現在に至る

           自分自身と人間を尊厳する生活環境の創造を目指して

 

 

1969年 4月 日本メノナイトキリスト教会牧師就任・付属愛光幼稚園園長就任・30歳

 *「人間の心の変化・進化の観察」「心の砂漠化を感じていた」「自分自身の観察と分析」

1971年 3月 幼稚園教師3名全員辞めていただく・2年間教師間の争いが続く

       辞めていただいたことで、現在も責任の重さを感じて生きている

園児が、教師を怖がる・園児のストレス増大・教師の目を避けていじめ

*乳幼児の人間としての尊厳(生後7カ月前後は、100%を感受する時期)最も重要

*教師の資質向上の重要性を知る・自分自身が人間に関わる学問を学び続ける(総合的に)

*人間を基礎(胎・乳幼児と母親を核に)観察研究、実践が始まる

(私自身は、15歳から「私は誰・なぜ生きる・死とは」を思考し続ける

・25歳で妻と共に聖書学院にて、神と人間について学ぶ)

1974年 4月 女性3名男性2名(園長が3歳児クラスの担任)のチームティーチングと園舎内のオープンスペース化

自然環境の中で生活する重要性・森の中や川など五感をバランスよく刺激・「自然に勝る教師なし」

*生活は、男女で構成されている・担任制はあるが、園児が好きな教師にも関われる

 *オープンスペースは、教師のチームワークが要・教師資質向上養成の核となる

  オープンスぺースは、すべての子どもが全ての生活空間を共有可能・人間関係も深まる

*母の幼児理解を深めるために、「母親実習制度」・幼児観察と教師の幼児理解から学ぶ

 

1976年 7・8月 アメリカ社会の「多様な共同体」研究視察と人間教育視察

*日本の核家族化が、人間関係の希薄現象・共同体的な生活感のある幼稚園が必要と感じる

 妻が快く研修を受け入れてくれた。その心に答えられる学びができたと思っている

 数年後には、共同体的な幼稚園を創設することになった

 

1978年 教育写真展「オープンシステム教育実践」十勝・帯広NHKで開催

1979年 3月 愛光幼稚園閉園 牧師と園長辞任

     4月 牧師の休暇制度で札幌に家族と移住・北星学園大学にて「青少年犯罪学・

       旧約聖書研究・心理学」を前期のみ学ぶ・市立盤渓小学校にて実習研究

   キリスト教会牧師辞退・宗教も辞める

 

*藤田保平氏の言葉で決意

「資金や学歴があってできるなら、もう誰かが実行しているはずですよ。あなたしか出来ないことがあるのです」

保平さんは、北海道の酪農の発展に貢献した人でした。実践からの言葉は、生きていました。30代の10年間、牧師としても人間の幸せを探求しながら言葉で表現してきました。10年間で、園長としても、乳幼児と母親の尊厳を観察研究し基礎的体系を創造出来ました。

自分自身、人間として生きる意味においても、『人間の幸せ』を創造することしか道はないと、決意したのです。行動あるのみ・人生の予告編を創造しながらの日々が続きました。

 

1980年 1月 写真展「オープンシステム教育の実践」札幌大丸藤井ギャラリー

 親が参加の無認可幼児園をスキー場の一角に開設

12月 学校法人盤渓学園ばんけい幼稚園認可・園長就任・園舎落成

 

*多くの人の信頼から、資金がなくても『保平さんの言葉のようにできちゃった!』

 

1981年 4月 大自然とオープンスペース(教室の壁がない)の園舎

       女性3名男性4名のチームティーチング

       親が参加する生活感ある環境の創造を目指す

       「教師研修の充実」・教諭の個人面談・生命の誕生、人体の不思議学習

       見学研修・沖縄から北海道まで全教諭で・・重度の施設や保育所、幼稚園

 

1984年 *『人が好きになる子育て』出版・一光社 多くの人の応援で出版

1985年 *『黒ひげ園長のいきいきファミリー教育』491アヴァンから出版

      苦悩する園長を応援して下さる方で・・・

  • 写真展『教育の基礎は、ファミリーと共に生きること』札幌・丸井デパート

1986年3月 ばんけい幼稚園辞任

 

1986年4月 札幌トモエ幼稚舎創設・舎長に就任

・開発されない山の中に、大型ビニールハウス2棟の園舎

・スタッフ女性3名男性5名・家族参加(共生の場として・・)

7月 東京銀座・写真展『人間性回復のための人間教育』7日間開催

       ゲスト・黒柳朝・白井常・中川史郎他

1988年2月 学校法人創造の森学園札幌トモエ幼稚園認可・理事長・園長就任

      森の中に園舎創設・開発されない盆地の中に

女性4名男性6名の教諭のチームティーチング・オープンな園舎

      社会共同体的な生活環境の創造・在園・卒園家族の参加による支え合い

      人間を総合的に観察探求する研修と進化・定員120家族は個が失われない数

 

愛光幼10年・ばんけい幼6年・トモエ幼35

・何を核として生きてきたのか・自分自身に言い聞かせ続けてきたことは・・・

 

*自分と向き合う生涯を・・・「人間相対性理論」・主体的に生きる意味が・・・

*自分と向き合い自己観察と分析による、心のバランスをとる生き方

 *命とは!自分とは誰!生きる意味!死の意味!死後の世界?を、生きている限り求める・・・

 *すべての人間の生涯は、過去―現在―未来で構成されている・人は、永遠に悪くも良くも進化する

*私の生きる意味は、人間と全世界の不思議と神秘を永遠に、生涯求め続ける・人間が、見えない世界、理解できていない世界がいっぱい・分からないことを観察し、求め続けていると分かってきたことが多くある

 

*最も大切なこととしてきた核

人間の基礎的観察と理解を永遠に深めること

命を産む母と胎児期と乳幼児期の観察研究は、生涯続けても、まだ神秘の世界は続く・・

人間の観察研究を、どうにかしたい・乳幼児と母親理解の観察実践

心の砂漠化は、現状では人間には止められない・どうする!

女性と乳幼児の尊厳を確立するための具体的な行動とは・・・

人間の社会の核となる生活?家族の関係が失われつつある?犯罪学的観察から危機を感じる・・・

人間の生活とは何か。心の交流ある人間の営み観察探究・生活感のある時空の創造

 

観察研究の重要性の例 

*160年間の不思議が解明

・アメリカ・ディスバレイ国立公園の湖の動く石の不思議

2016年に観察研究の結果・5キロほどの石が何十メートルも動く不思議を解明

 

人間の観察研究と実践は、トモエ生活の命なのです

 永遠に、人間の神秘と不思議を観察研究できる人間でありたい