2019年5月メッセージ

「人生の先輩の体験から生まれた、生きている言葉を自分のものにしたい」

 

子どもたちに、永遠に残り続けるすてきな遺産(お互いに理解し合おうとすることで、心が通い合う喜び)を・・・。心が通い合う喜びを、子どもたちに贈るために、お互いに補い合って生きる生活を楽しみながら創造しませんか。

人生の先輩が体験した生きた言葉を、園長自身体験しながら、身につけたことを話します。

 

「自分自身を信じてみるだけでいい。きっと、生きる道が見えてくる」

ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ(文学者)

園長自身、「自分を信じる」ことの内容は、年代ごとに違っています。30歳で牧師になっても自分を信じられず苦悩していました。旭川市在住の作家三浦綾子さんと親しく話ができたことで、自分を信じてみようと決心できました。決心したものの、時々自分の弱気の気持ちが強くなると、自分を信じようとする思いが弱くなってしまう自分。でも、諦めずに求め続けました。徐々に自分が歩む道が見えるようになってもきました。「自分を信じ、自らの可能性を求めるのが人生」という格言が私にも生まれてきました。人間は、不思議で神秘な存在です。人間は、生きていれば日々変わりうる存在です。人間とは何かの基礎的な探求を続けてきて確信を持っています。5月5日NHKスペシャル・人体Ⅱ「遺伝子」を見て、人間は不思議で神秘な存在であることを、再確認しました。同時にトモエの実践に自信を与えられ、今後も基礎的な人間の観察研究を、乳幼児と母親から学びます。「遺伝子」の再放送を見てください。トモエが何をしているか。将来をどう見据えて実践しているのかが、分かっていただけると思います。7月31日と8月1日の研修で具体的に内容を説明したいですね。人間の未知なる世界とその可能性のすごさ!人間は、人間について知らないことがいっぱいあるのですね。だから、人間探求は、おもしろいのですね!

 

「人生から返ってくるのは、いつかあなたが投げた球」

斉藤茂太(精神科医)

人間は、完ぺきな言動はできません。自己表現は、自分の現在の一部分しか表現できないのが人間です。

自分を信じられる時、信じられない時があるのが人間です。自分や人に素直に表現できる時と出来ない時があります。自分を信じられる度合いで、自分の喜びと苦悩は、自分自身に反映されることを知りました。しかし、人の表現で自分が左右され悲しみ、喜びを感じるのが人間です。このような時「自分を、どのように信じて生きる!自分の未来は、どんな人間になりたいと思っている?」と、自分に問いながら、生きることにしています。人生の幸せの鍵は、自分に問いながら自分と向き合って生きることにあるようですね。“茂太さん”の言うとおり。(通称モタさんの本、何冊もトモエにありますよ)自分の言動は、自分自身の責任なのですね。自分を信頼して歩む喜びも、徐々に体験できるようになっていました。

 

「過去と他人は変えられないが、未来と自分は変えられる」

ラルフ・ワルド・エマーソン(哲学者・思想家)

自分を信じて歩み始めることで、自分が変化成長していることも知り、未来にも期待が持てるようにもなりつつあります。自分を信じ、未来があることを信じ、待つことを体験しました。後に「待つことは愛。待つことができない愛は、愛と言えない。待ち過ぎると愛は消えていく」名言?が生まれることになりました。園長は、多くの人に寄り添って生きていますが、自分がどう寄り添えるのか自分自身と向き合っているのです。寄り添えたその人が自分の道を自分で探して歩み、徐々に喜びが湧いてくるのを感じると、私も喜びが湧いてくるのです。我が子との関係と同じように思えますね。お母さんは、胎乳幼児期から寄り添ってきている時間が圧倒的に多いのですから、どう思いますか。

 

「自分が醜いアヒルだと思っていたころは、こんなたくさんの幸せがあるなんて、思ってもみなかった」

ハンス・クリスチャン・アンデルセン(作家)

牧師をしていても、自分には才能がない人間であると否定的な時がありました。「人と比較」して自分は醜いアヒルであると思い込んでもいました。人間を比較などできないことなのにね。顔や声など人間はみな違いをもって生きています。自分自身が、どんな人間なのかを知ろうともしないで、比較などできるはずがないのにね。15歳から考え続けていたこと、「自分とは何か」「人間とは何か」を、知ろうとすることから、また、始めたのです。

その後、たくさんの喜びが襲ってくるとは思ってもみませんでした。5人の子どもを与えられて、一人ひとりの個性の違いを身近に体験しながら、子どもたちと生活する楽しさを体験出来ました。

人と比較することが少なくなるにつれて、人と関わる楽しさと幸せを、50年間日々味わってきています。これからも、もっともっと、まだ知らない多くの幸せを体験できることを期待しています。

 

「自分を元気づける、一番の方法は、誰かほかの人を元気づけることだ」

マーク・トウェイン(作家・トム・ソーヤの冒険)

人の幸せは、自分一人で創られるものではないですよね。私の現在までの幸せ観は、人との信頼関係が日々深まっていく喜びであると思っています。人と話していて、楽しみが湧いてくるのですから・・・。

 自分と関わっていて、日々変化していく自分と関わることも、幸せの原点です。

自分と人の幸せは、生涯続くものです。自分と人に、尊厳を持って関わりたいと願い、生きています。

 人を元気づけるために関わったつもりが、何倍も自分が元気づけられた経験をたくさん体験しています。人間は、本能的にお互いに喜びを分かち合って生きることを願っている動物ではないのかな!そう思う園長!

 

「ときには踏みならされた道を離れ、森の中へ入ってみなさい。そこにはきっと、あなたがこれまでに見たことがない、何か新しいものを見出すに違いありません」

アレクサンダー・グラハム・ベル(科学者・発明家)

「ブランコの森」を創るのに4月28日・29日、森の中で過ごしました。枯れ葉や枝が枯れている土の上に腰を下ろして、少し作業をしました。昔を思い出して、楽しかった!私は、10代の後半と20代の前半、木を切り、炭を焼き、木を切った後の土地を畑にして、そばなどを植え、開拓者がする体験をしました。

テレビドラマ「大草原の小さな家」のような生活をしました。電気も水道もない生活で、ランプと湧き水を使っていました。熊が生活していた大自然の中を、市街地からは、2時間歩いて家に帰る生活です。自然の中に生えるあらゆる種類の山菜やキノコを食べていましたよ。自然の中に生えている紫シメジキノコの美しさは、私の心のファイルにしっかりと残っています。そして、とても美味しかった。

大自然の道のない世界を歩んで来たゆえに?人生も道のない道を、歩むのが好きになっちゃいました!

人間の不思議で神秘な世界を、探求し続けている現在も人間の新しい発見の連続で、楽しくて仕方がないですね。これからも、知らない世界をいっぱい見て生活したいと願っています。

 

「最も強いものが、生き残るのではなく、最も賢い者が生き延びるわけでもない。唯一生き残るのは、変化に対応できる者である」

チャールズ・ダーウィン(生物学者)

進化論を発見した人の思いが伝わってきますね。私自身は、強くもなく賢くもありません。時代の変化を感じて生きることを、今までも心掛けています。人生は、過去・現在・未来で成り立っています。

過去現在を感じていれば、近未来や何年後にはどうなるのかを、感じ取れるのが人間です。

私が、最も大切にしてきたことは、乳幼児から自分で感じ、考え自分の言動を見つめる生活環境を創造し続けることです。これからも、空気が読める感覚がどのように育つのか。空気が読める人間になれるための生活環境を具体的に創造します。共に歩んでください。

 

「いかなる犠牲、いかなる危険を伴おうとも、すべての危険の中で最も大きな危険は、何もしないということである」

ジョン・F・ケネディ(第35代アメリカ大統領)

「すべての危険の中で最も大きな危険は、何もしないことである」。この言葉は、最も厳しい言葉ですね。

 38歳の時に、米国の社会共同体研究を2ヶ月間体験してきました。帰国途中の飛行機の中で、私の心がささやきかけていました。「お互いに補い合って生きる、日本人らしい社会共同体的な生活環境が必要な時代が来ているのではないか」。3年後には、札幌の森の中に家族が共に通う幼稚園を創っていました。40歳の情熱で創造してしまいました。もしも、自分の魂の叫びを聞いていなければ、トモエの生活環境はなかったのです。考えるとゾッとします。今の園長もいなかったことになりますね。

 苦悩や危険は、現在の幸せ以上に多く体験しています。しかし、園長は幸せでいっぱいですぞ!

「ブランコの森」も心のささやきを無視していたら、実現できませんでした。多くの方の信頼で実現できました。今後も、森林浴をしながらブランコの森をみんなの夢を乗せて創り続けましょう。

何もしないことが一番危険!前進!進化!人間の真価が問われますね?

トモエも、危険がいっぱいです。自然だけでなく人間関係も現代社会では危険がいっぱいです。自分自身と向き合わないことが人生最大の危険と言えますね。それらを承知の上で、トモエを創造してきました。『自分も人も大切にしたい』。それだけのことです・・・。

 

「人生には二通りの生き方しかない。ひとつは、奇跡など何も起こらないと思って生きること。 もうひとつは、あらゆるものが奇跡だと思って生きること」

アルベルト・アインシュタイン(物理学者)

キリスト教の牧師を30代の10年間していたことで、“奇跡”については多くを学びました。ので、「あらゆるものが奇跡だと思って生きることができています」。奇跡は、自分の命。なぜ私なのかを考えると奇跡。人間の人体を学び続けていますが、脳もあらゆる臓器も皮膚も不思議で神秘の世界、奇跡です。母親の中で育まれる命・胎児の成長変化、すべて奇跡の一言です。(遺伝子!面白いですよ!)

園長自身、互いに補い合って生きる生活環境を創造し、現在もとどまることのない生活環境を、成長変化を求め続けるエネルギーが創られてきているのも奇跡です。そのエネルギーは、多くの方の信頼から生まれてきたものです。その信頼に応えられる大人になりたい一心です。

 

「私には特殊な才能はありません。ただ、熱狂的な好奇心があるだけです」

アルベルト・アインシュタイン(物理学者)

人生の先輩、アインシュタインの上記の言葉は、園長の魂を奮い立たせてくれます。園長も人間の不思議で神秘さに熱狂的な好奇心があるのです。人間のあらゆる事柄に好奇心があるから、トモエを創造し続けられるのです。園長の生涯をかけても、人間探求は完成されないのですから、より熱狂的な好奇心を創造していくしかないでしょうね。熱狂的な好奇心を持っている乳幼児から刺激を受けて生涯をかけて身に着けていく覚悟です。園長は、生涯乳幼児とその母親から離れられません。人間の基礎観察研究には、必要不可欠なのです。我が子に熱狂的フアン。親のように。園長も胎乳幼児と親の・・・