①強制を少しでも少なくする共生の場

 

・個性や自由な発想の尊重

トモエでは、子どもたちの主体性や自発性、能動性、協調性、想像性、創造性を大切にしています。これらの力は、強制や抑圧、過度な管理が加わることで失われやすくなります。そのため、園では一人ひとりの個性や自由な発想を尊重し、安心して自分らしく過ごせる環境づくりを心がけています。子どもたちが自ら考え、行動し、他者と協力しながら成長できる場を目指しています。  
 
 

・安心して成長する

トモエでは、生活環境における緊張や不安が少ないため、子どもたちは感受性や思考力を十分に発揮しやすくなっています。その結果、子ども同士や周囲の大人から多くの学びを得ることができ、各自のペースで安心して成長していくことが可能です。このような環境は、子どもたちの主体性や自発的な学びを促し、豊かな人間性の育成につながっています。  
 
 

・共鳴や共感から共生へ

トモエでは、子どもも大人もリラックスした雰囲気の中で、思いやりや配慮を持って互いに関わり合います。こうした関係性は、共鳴や共感を生み出し、やがて共生へと発展します。長屋のような温かな共同生活環境の中で、互いに影響を与え合いながら、自分と他者の違いや個性を認め合い、理解を深めていきます。このような日々の体験を通して、「人間とは何か」という本質的な問いに向き合い、体験的に学ぶことができます。トモエ(コミュニティ)幼稚園は、共に生きることの大切さや人間関係の豊かさを実感できる場となっています。  
 
 

②生活(生きること)を通して人間的成長が促される場  

 

・生活の中の多様な経験

生活とは、衣食住を満たし、さまざまな人間関係を築きながら、日々起こる出来事に柔軟に対応し適応していくことです。その過程で、私たちは多くのことを感じ、知り、考え、行動する経験を積み重ねていきます。こうした積み重ねが自己理解や他者理解を深め、人間的な成長へとつながります。また、日々の生活の中で未来への希望を持ち続けることも大切です。トモエ(コミュニティ)幼稚園では、子どもも大人も共生的な生活環境の中で、互いに学び合い、支え合いながら成長していくことを大切にしています。生活を通して得られる多様な経験が、豊かな人間性を育む土台となります。  
 
 

・自分へのフィードバック

トモエでは、子どもも大人も共生的な生活環境の中で日々を過ごします。この環境では、互いに関わり合いながら自分自身を見つめ直す機会が多く、しぜんに自分へのフィードバックを得やすくなっています。その過程で、自分と他者の違いや共通点に気づき、相手を理解しようとする姿勢が育まれます。こうした体験を通じて、人間とは何かを深く考え、自分自身をよりよく知ることができます。そして、自己理解と他者理解を重ねることで、子どもも大人も人間的に成長し、自分らしい生き方を築いていくことができるのです。  
 
 

③人間的成長のための場を共に創造し共有する場

 

・他者と共に成長

トモエは、自分自身の成長の場であると同時に、他者にとっても成長の場となることを大切にしています。園での活動は、単に自分のためだけでなく、他者のためにも貢献し合う「貢献的創造」を重視しています。子どもも大人も、それぞれが自分の個性や能力を発揮しながら、互いに支え合い、学び合うことで、成長の喜びや達成感を共有します。こうした活動を通じて生まれる成果や経験は、個人のものにとどまらず、コミュニティ全体の「共有財産」となります。トモエコミュニティは、誰もが安心して自分らしく過ごせる環境の中で、他者と共に成長し合い、豊かな人間関係を築くことを目指しています。