“女性とは”“男性とは”の考察
「人は、女性から生まれる!その意味の考察のためのポイント」
2018夏タッフ・父母合同研修資料から
人間は、男女で成り立っている。なのに、男女ともに自分のことを理解しようと努力していないことが多くあるのでは・・・。男性が女性を、女性が男性を理解しようとする意識がどれほどあるのでしょうか? みなさんは、どう思いますか?
人間理解は、生涯続くものですよね。人間理解が深まる喜びは、年を重ねるごとに・・・
この夏の研修は、上記のテーマで考察のための時間を持ちました。園長自身は、男女の違いや女性自身のもつ神秘と不思議を研修後も様々な情報を受けて、感じ方を増すことができています。楽しい日々を体験させていただいていることに感謝しています。
考察のための素朴な質問!
「男女は、なぜ愛するの?」
「人間は、なぜ生活を共にしたいと思うの?」
「人は、なぜ子どもを産むの?」
「子どもを産んで何をしたいの?」
「子どもに何を残している。何を残したいと思っているの?」
考え続けていると、不思議と神秘で説明に戸惑うことがいっぱい・・・。
人間の生活には、言葉で説明がつかないこと、だらけですよね。
トモエで何を感じ、どのように生活を創造するのかを共に思考しながら、不思議と神秘の世界を生き続けましょうよ。
子どもたちが自分の人生を豊かに創造できるように願いつつ・・・私たちは、歩み続けたいですね。
2018年度夏のスタッフ父母研修
2018年8月1・2日
学校法人創造の森学園 木村 仁
『人間尊厳の基礎科学への道 Ⅲ 』
序
・人間尊厳の基礎科学探求の意味。=胎児乳幼児と若い母親の尊厳。(年々生活環境は悪化している)
・豊かな森の木々の枝葉は、目には見えづらい根っこに支えられて形成されています。根の部分を大切に育てることで、幹も枝葉も豊かな木となるのです。当たり前を当たり前に行動する生活を。
・「私は」どのような人になりたいと、日々思考を続けているのだろうか。
・人間理解の根の部分を、考察し続けられる人となり、「豊かな木」「豊かな創造の森」を・・・
*今回の研修のポイントは。
・人間理解が幸せと平和の基礎。
・女性とは、どのような存在なのか。
・男性とは、どのような存在なのか。
・両性の特性の調和が幸せの鍵。
・自分の性がどのようなものなのか、年代ごとに変化する自分を思考・・・。愛する人の性とは?
Ⅰ、8月1日(水) 10時~11時45分
*思考のためのポイントを探る
・女性とは?の考察が何を意味しているのだろうか。
・女性理解が、人間理解の大きなカギを握っているのかも。(妊娠と出産の意味するもの=命)
・女性も男性も“女性とは、どのような存在なのか”を問われた時、どのような志向が・・・。
女性理解は、人間にとって、永遠の課題となるのでは・・・
*現代人は、女性の尊厳を男女ともに失いかけているように思えてならないのですが・・・
*考察と共有体験
映像資料 東北Z「彼女の選択・福島~北海道~チャルノブイリ」とその後お話
2013年4月12日NHK仙台放送局制作
・伊藤慈さんの福島原発事故によって考察した経験を話していただく。
・トモエ在園・卒園家族に原発、放射能に対する苦悩を体験した人がいます。
・特に乳幼児と共に生活している母親の感じ方は・・・。
・園長は、福島原発、放射能被害の相談を多く受けてきました。乳幼児と共に生きている母親の苦悩は、想像を絶するものがあります。夫や親、親族に理解されず“異常者”扱いされる人が多かった。
・特に若い母親は、男性や“ほかの人々?”とは違う感性を持っていますよ。
・園長は、なぜ乳幼児を持つ母親に関心があるのか。
・政治家だけが政治を行っているのではない。政治家を育てた親の責任は?人の個性、気質はいつどのように育つのかの基礎を考察して・・・。指導的立場、人に大きな影響を与えてしまう立場にいる人を育てるのは誰? *想定『私が、犯罪者の親であったなら?』
*私たちは、子どもに何を残そうとしている?何を残したい!真剣に吟味しなければならない時代だ。
Ⅱ、8月1日(水)13時~15時
考察のために
・スタッフから見た母親は・・・
母親から何を感じてきましたか?
*分かち合いの場
Ⅲ、8月2日(木)10時~11時45分
映像資料 映画「母の眠り・ONE TRUE THING」
娘の目から見た母親の生き方。娘は、母親の世界を知らなかったことが多かった。
男性とは。(男は黙って・・・)
・女性から見た男性とは。
・母親から学んでいることは何。
・男性と、女性の直感の差は大きい。(神秘的な現象を把握するのは直感?)
・男性の本音
スタッフの本音・母親から感じられることとは・・・
父母から見たスタッフは・・・
Ⅳ、13時~15時
できるだけ?本音で語る。
・男性は、女性を見下している風潮はないのかな。であれば、そこには、幸せで平和的な生活環境の実現はない。「人を見下すことは、罪悪中の最低の罪悪」。
・女性であることに、認識を高め誇りを持てる世界を創造したい。男は、その世界の実現に努力をすることが、幸せと平和を創造することとなる。現在まで持っている園長の人生観。
・分かち合う場
Ⅴ 8月3日 9時から12時
スタッフ研修
映像資料 「テレサの手紙」
テレサの人生から何を考える・自己犠牲・神のしもべ・神からの使命、道具?・一途の意味
「女性であること」パーソナルな世界の豊かさ・ヨルダン社 1981年出版。
・ポール・トゥルニエの言葉より
私は女性が現代社会において重要な使命を担っていることを信ずるものである。(冒頭で)
・女性が自らの開花を見ることができるのは、男性的な能力を養うことによってではなく、社会に欠乏している人格の触れ合う人間関係を社会の中に復活させることによってである。しかし我々の文明を特徴づける、客観性を重んずる社会環境の中では、それとは違った生活態度、すなわち人格の触れ合う人間関係を大切にする生活態度に人々の気持ちを変えさせることは、なまやさしいことではない。
・34歳でようやく私は人格の触れ合う人間関係というものを知り、それが自分自身にとっても、他人にとっても、また人々が互いに結ばれるためにもどれほど実り豊かなものであるかを悟ることができた。
・女性は論理よりも実際の言動を重んじ、思考より生きることに関心を寄せる。
・男性は論理的知性を体現し、女性は心の直感を体現している。
・女性自身が自分たちのことをあまり真面目に取り上げることもまた排斥(はいせき)される。
・「私は一人称以外で書くことを知らないし、書く気にもなれない」と。(二人の女性が自分自身を探求している本。自分たちの特性の何たるかを見きわめようと努めている。ポール・トゥルニエ氏評)
これは何を意味するかといえば、もちろん女性の関心が生きた人間に向けられているということである。男性の方はどうかと言えば、抽象的事柄、倫理、思想、事物を説明するため、第三人称を使いたがる。女性は自分の生きているありのままを語ろうとする。第一人称で書くということは自分自身を相手にゆだねることであり、読者に親しく個人的に語りかけることであり、読者と人格的交わりを結ぶことである。少なくとも結ぼうと試みることである。
・愛は一つの行動であって思考ではない。
*ソクラテスは人間が己を理解することは、不可能だと常に主張していたにもかかわらず、なお自分では己を理解しようと一生たゆまぬ努力を続けたのではないか?
(人は、経験を重ねるごとに人間の見方は成長変化するから?人間は、完璧な人間にはなれないのだ)
「人生を変えるもの」5 女性が社会を癒す(・講演、女性の使命。抜粋)ポール・トゥルニエ著
私たちの文明が病んでいるのは、女性的価値を抑圧したからで、それによって一番損したのは男性自身なのです。しかし、男性はまだそれに気が付いていません。ですから私は女性のみなさんに強く申したいのです。女性であっていただきたい。男性の真似をすることだけはやめてください。男性がもたらすことのできないものを皆さんで世にもたらしてください。