2018年6月メッセージ

『幸せって何。幸せになろうよ。幸せな生活を創るトモエ Ⅲ』

「自分と人を好きになる原則・法則」

園長は、生後間もない赤ちゃんに特別な関心があり関わりを求めています。その意味は、生まれて間もない命が何を感じて生きているのか、理解を深めたいと願っているからです。生後6ヶ月ごろまでは、寝っきりの生活で、彼らは完全な受け身です。何を感じて生きているのかを知りたいのです。

『目から受ける刺激は、心と脳』に、生涯を支配するほどの気質や個性の創造の基盤になるであろうと観察研究を続けています。(詳しい五感についての内容は、後日にします)。

『乳児の目』は、目の前に“現れた顔ではなく目”をジ~と数十秒、ある時には一分以上見続ける乳児がいます。園長は、乳児がなぜ長く目を見るのか、に関心をもち観察研究を続けています。赤ちゃんの目の観察研究の目的は、「基礎的人間研究の基礎」となるからです。正確に申しますと、胎児期から、いや、男女の出会い。いや、男女の赤ちゃんの生い立ちの環境、いや、男女の両親の赤ちゃんの時の環境などなど何代かを考察することが「総合的な基礎的人間理解」になるからです。(トモエの入園の時に記入をお願いしています、育成環境レポートにも少々触れております。思い出してください)。

 

思考し続けてみてください。人間って、不思議な存在です。宇宙のように神秘的な要素をいっぱい持っているのが人間です。星をジ―と見ていると、吸い込まれていくような感覚になりません?赤ちゃんの目を見続けて見てください。自分の素直な思いをもって、目を見てください。赤ちゃんが自分で目をそらすまで見続けて見てください。赤ちゃんの目に吸い込まれる感覚を体験できますよ。“恥ずかしがらずに!”上から目線でもなく、おどおどせずに!一人の人間として関わってみると、“ありのままを受け入れてくれますよ”

 

赤ちゃんの目を見ることが、なぜ!「自分と人が好きになる原則・法則に」になるのかって!

すべての人間は、胎児期・乳児期を通過して人間を生きているのです。

乳幼児期を過ぎると、自分自身は乳幼児期があった感覚が薄れていくように思えるのですが?いかがですか。

『人間の尊厳』。

『人間に対する敬意』。

『自分自身(人間)の神秘』。

乳児の目から、体験的に自分や人間がすばらしい存在であることを“自分自身に身に着けられる”のです。

ある西アジアの地域では、何千年前から言い伝えられているようですよ。「幼子を受け入れる者は、大きな存在・人間では計り知れない存在(神)を受け入れたのと同じである」と。幼子は、神と同じであると言っています。

乳児は、ありのままを受け入れる存在。

「見るだけ!」

「何を感じ取っているの?」=『ありのままを受け入れている』=『大きな存在、計り知れない存在』

 

『目は、心の窓』

『目は、口程に物を言う』

園長自身は、人間の中で最高な存在として、乳幼児と関わらせていただいております。なぜか!

赤ちゃんの目に、

『自分の心が映し出されてしまうからです』

『赤ちゃんの目は、自分の心を映し出す鏡』なのです。

誠意をもって関わらせていただくと、誠意の何倍かになってお返ししてくださるのです。

乳児との関りは、最高で最良な人間関係であると確信を与えられております。

赤ちゃんは、多くを感じ人間としての資質を“多くの人から受け取って”日々成長しているのです。

赤ちゃんの存在って、“周りの人の心を受け取って”育つのですから社会の現実をすべて受け入れて育っているのですね・・・!?

一人の命をどのように世に送り出すのか、大人の責任の重さを感じます。

 

「子どもは、大人から敬意を払われている度合いに応じて自分の人格を意識し、自分の人間としての尊重を自覚して自分自身を尊重するようになります。のちに、大人になってからの道徳的態度全体に影響を与えることになります」スイスの人格医学者・ポール・トゥルニエ博士。この方は、乳幼児期から苦悩の連続で、自閉的傾向になっていました。16歳の時に心から信頼できる人に出会い生涯多くの人たちの心の支えになっていた人です。園長は、お会いしていないのですが、自分の親友として心の交流を持ち続けています。心の友ですね。

この言葉は、生涯自分のものとすべく自分の心の中で育て続けようと、自分の心に言い続けています。

乳児期から、人間としての尊厳・敬意・尊重をもって、心が通い合う喜びの交流を少しでも多く持てることで、素敵な人を世に送り出すことになるのですよネ・・・。

 

一人の女性が、「命を世に送り出す」。

責任の重さを感じます。母親一人に責任を負わせてはならないのです。

男の私は、恐怖さえ感じます。多くの人と共にお互いに補い合って生きる生活を創造しなければ、生まれてくる命は、「多くの苦悩の人生」を・・・

どうにかしようと、50年間園長として生きてきて、多くの人たちとここまで歩めたことを感謝しています。

「まだ園長は、生き続けますからね。心配しないでね。腰は、痛いけど」

近未来に、家族が向き合って生きる生活環境が増えるでしょう。その時には、多くの方が家族と向き合うことに、戸惑う人が増えるでしょうね。現象は、50年前から徐々に出始め、近年は家族犯罪や人とかかわりを持てない人たちが増加してきました。

 

自分と人と親しくかかわり、心が通う喜びが多く体験できる社会創造してきました。みんなと共に・・・!

次回に続く