コミュニティの創造

 
 

①みんなで子育て(共同養育)

一人の子どもの子育てが、その家族だけで完結することはありません。子育ては容易ではなく、親は時に迷い、混乱し、投げ出したくなることもあります。そんな時、同年代の子を持つ親や先輩の親がいて、悩みを相談できたり、手本となる姿を見られることは大きな支えになります。周囲の大人たちが関わることで親の負担は軽減され、心に余裕が生まれます。トモエでは、子どもと大人が垣根なく共に生活し、日々の活動を分かち合います。子どもは自分の親だけでなく、さまざまな大人としぜんに関わり、それぞれの価値観や考え方に触れます。周囲の人々に見守られ、育てられているという安心感の中で成長し、自然の中での経験や日常生活を通して、人と助け合い支え合う大切さをしぜんに身につけます。親が積極的に関わることで、子どもはより多様な経験や学びを得られ、コミュニティ全体のつながりや信頼も深まります。こうして親の参加は、「みんなで子どもを育てる」コミュニティを築くうえで欠かせない役割を果たしています。
 
 

②共同体意識 ~ 支え合う、助け合う、補い合う(共生社会)

たくさんの家族が集うトモエのコミュニティには、心の交流や本音を語れる関係、信頼を育む場、自分と他者を理解し受け入れる姿勢、助け合いや補い合い、自由と責任、自然との共生、そして学び続ける姿勢など、さまざまな要素があります。これらが日常的に交わることで、互いを深く受け入れ理解し合える関係が築かれ、単なる集まりではなく「生きた生活環境」となります。この環境の中で、互いの人間性を尊重しながら、幸せで平和な暮らしを共につくっていきます。親が日常の活動や交流に積極的に関わることで、この共同体意識はしぜんに育ち、その姿勢や経験が子どもにも伝わり、豊かな人間関係や社会性、そして支え合って生きる力が育まれていきます。