子どもも大人も「自分の可能性を信じられる環境」を!
子育てをしていると、「この子はどんな未来を歩んでいくのだろう」と想いを巡らせる瞬間があるのではないでしょうか。子どもが自分を信じ、未来に期待を持ちながら育っていく姿は、親として一番の願いだと思います。
トモエコミュニティでは、子どもたちが「自分の可能性を信じる人」に育つことを大切にしています。それは決して特別な教育法ではなく、日常の生活の中にちりばめられた体験や関わりの積み重ねです。ここで大切にしている考え方を、子育てに取り組むみなさんにお伝えしたいと思います。
「自分と向き合い、特性を発見する」毎日を
子どもが自分を信じられるようになるためには、まず「自分ってどんな人なんだろう?」と気付くことが大切です。トモエでは、子どもが日常の体験の中で自分の特性を発見できるようにしています。
短所のように見えることも、別の角度から見れば大切な長所に変わることがあります。例えば、落ち着きがないことは「好奇心旺盛」と言い換えることができますよね。そうやって自分を肯定的にとらえる経験が、子どもにとっての自信につながっていきます。
親も一緒に「うちの子にはこんな面白いところがあるんだね」と発見を喜ぶと、子どもはさらに安心して自分を表現できるようになります。その積み重ねが「自分の可能性を信じられる」力を育てていくのです。
子どもは無限の可能性を持つ存在
子どもを見ていると、「どうしてこんな発想が出てくるのだろう」と驚かされることがありますよね。それこそが人間が本来持つ「無限の可能性」です。
作家ミヒャエル・エンデは「創造力とは永遠の子どもらしさだ」と言いました。子どもが生まれながらに持つ柔軟な発想や想像力を守り、伸ばしていくことは、将来の豊かな人生につながります。
大人になっても「子ども心」を忘れないことが、実は人間らしい生き方の秘訣です。だからこそ、子どもだけでなく私たち大人も、自分の可能性を信じ、日々の中で変化し続ける姿を見せることが大切なのです。
自己肯定感と尊厳を育む関わり
子どもが「自分のことが好きだ」と思えること。それは将来の人生において、最も大きな力になります。トモエでは「自分を好きになり、好きな人を増やす生活環境づくり」を目指しています。
その土台となるのが、幼い頃にどれだけ「尊重された」と感じられるかです。親や周りの大人から「あなたは大切な存在だよ」と敬意を持って接してもらう経験が、自己尊重の心を育てます。
自己尊重を持った子どもは、大人になってからも自分を信頼し、変化や成長を楽しめるようになります。そして未来に希望を持ち続けられるのです。親のちょっとした言葉や態度が、子どもの心に大きな影響を与えることを忘れずにいたいですね。
大人の背中が環境をつくる
子どもが自分の可能性を信じるには、周りの大人がその姿を見せることが何よりも大切です。
「子どもに夢を持ってほしい」と願うなら、まずは大人自身が自分の夢や希望を大事にして生きること。親や教師が、自分の未来に期待しながら生きる姿を見せると、子どもは自然に「未来は楽しみなものだ」と感じられるようになります。
トモエでは、大人も子どもも一緒に「体験」することを大切にしています。体験から得た学びは本物であり、自分の感覚を育てます。その中で「自分の可能性に気付く」瞬間が訪れるのです。
大人が自分の未来に期待していると、不思議と子どもへの関わり方にも優しさや思いやりがにじみ出ます。親が自分を大切に生きることこそ、子どもに贈れる一番の環境なのかもしれません。
おわりに
子どもたちが「自分の可能性を信じられる」ように育つこと。それは決して特別な方法ではなく、親や大人が日々の暮らしの中で、共に喜び、共に学び、共に未来を楽しみにすることから始まります。
トモエコミュニティが大切にしているのは、子どもだけでなく大人も一緒に「自分を信じる」体験を重ねることです。その環境の中で、子どもも大人も、自分の尊さを感じ、未来に向かって歩んでいけるのです。
あなたの子育ての日々も、子どもと一緒に「自分の可能性を信じる」時間となりますように。